現在行っている、鉄筋コンクリート造アパートの外壁改修工事。
仮設足場設置も完了し、先週末に打診調査を行いました。
足場が無い状態での目視で悪い個所の数量計算は行っていますが、いざ打診調査をしてみると
思った以上に悪い個所が見つかりました。
写真①はベランダの下端の状況です。
大きくひび割れがあったので斫り取りました。
ひび割れの原因は写真②のコンクリート内部にある鉄筋です。
写真でもわかりますが、錆びています。
鉄筋が錆びると膨張します。
その膨張でコンクリートが押し出されひび割れなどが起こります。
鉄筋の錆びはベランダ床の防水性能が低下して起こります。
今回、ベランダの床もしっかり防水処理は行う予定です。
あと、写真③はコンクリートの表層に厚さ30㎜程度のモルタルが塗られているのですが、
これの密着性が落ちてきています。打診してみると軽いコンコンという音がします。
モルタルが浮いている状態です。
その隙間に樹脂材を注入して密着性能を上げる処理を行っている状況です。
黒い点の個所が注入処理を行った個所です。
仕上げが綺麗になる事はもちろんですが、躯体自体の強度も上げていくことが大事に思います。
しっかり建物を修復してあげたいと思います。